大阪のうめ吉大阪撮り歩記

ー４ー　　天満警察署

大阪府天満警察署

北の新地の片恋酒は　雨を呼んでるなみだ月ーーそんな演歌の舞台となっている大阪市北区曽根崎新地。ここでとんでもない事件が起きたのは21年12月17日のこと。
　北新地１丁目の堂島北ビル４階、西梅田こころとからだのクリニックが炎と煙に包まれました。数十台の消防が急行するも、27人の死者と１人の負傷者を出しました。

天満警察署は、北区西天満１丁目にあり、曽根崎新地も所轄です。中之島線なにわ橋駅から徒歩４分くらいに位置します。ここに、即日放火殺人捜査本部が設置されました。

事件は、全国ニュースになったばかりでなく、イギリスＢＢＣを始め、ニューヨークタイムス、ドイツＤＰＡ通信などによって海外に配信・報道されました。
　死者は例外なく二酸化炭素を吸い込んだものでほぼ即死に近いものでした。死者の中には犯人も含まれています。犯人も26人の死者もこのクリニックに通っていた患者です。

暮れも押し迫った12月、天満警察署には歳末警戒のノボリが立てられています

この事件は、当時「ココちゃん通信」でも取り上げています。「自分が死ぬために他人まで道連れにするな」そんな論調でした。
　事件から半年が過ぎたぎた６月、犯人の遺骨は誰も引き取りがないということです。当然でしょう。とんでもない事件をおこしたのですから、身内がいても引き取るはずがありません。
　引き取り手のない犯人の遺骨は、保管期限がすぎれば無縁仏となるそうです。