
2022年6月28日 第356号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
6月28日
第356号
編集・ココちゃん
ブラジル、アマゾン開発の動き
肥料調達、先住民保護区でカリ鉱石採掘へ
地球温暖化による気候変動対策で世界が取り組んでいる最中、ブラジルのボルソナロ大統領が、アマゾン川流域に居留する先住民族地域でカリ鉱石採掘のため法整備をしようとしています。肥料のカリが、ロシアの軍事侵攻によって調達が厳しくなっているとはいえ、世界の温暖化対策に逆行するものでしかありません。森林はCO²を吸収する重要なものなのです。
地球温暖化対策に逆行
ボルソナロ大統領法整備へ
アマゾン熱帯雨林の大規模火災=ecotopia
カナダに頼めないのか
ボルソナロ大統はなんとも食えない大統領。軍国主義で新自由主義。やることもハチャメチャなことがみてとれます。アマゾンの熱帯雨林の森林火災では、4カ月もの間燃やし続けたりしています。これだけでCO²を吸収する森林を失っただけでなく、火災で逆にCO²を発生させたのです。
コロナ禍においても、ブラジルは世界で2番目に感染が多い国です。それもそのはず、大統領はマスクを義務付けることも、国民に配布することもせず。それどころか、そうした主張を退けるありさまでした。ところが、自身がコロナに感染してようやく重い腰を上げるありさまでした。
ブラジルとは、かつての日本政府の国策で、多くの日本人が移民しています。今でも、そうした日系人が多い国で、昨年12月までは日本語の「ニッケイ新聞」(同年12月18日廃刊)もありました。それだけに極めて残念としかいいようがありません。
そんなブラジルでボルソナロ大統がアマゾン流域をカリ鉱石採掘のために開発するというのです。
ブラジルでは、アマゾンの熱帯雨林開発は全域原則禁止されています。こ
肥料危機、ブラジルだけでない
うしたことから、開発出来るように法整備をするというものです。
ブラジルは、農業ではなくてはならない重要なカリ肥料原料の8割を輸入に頼っています。そのうちの2割以上がロシアからです。
そのロシアが軍事侵攻、調達が難しくなっています。このため、アマゾン川流域の熱帯雨林の先住民居留区にあるとされるカリ鉱石を採掘し、肥料としようとするものです。
カリ原料の輸入が厳しくなるのはブラジルだけではありません。現在、ブラジルがカリ原料を輸入している国はカナダ、ベラルーシなどです。
カナダはデボン紀に海路が蒸発してカリ鉱石が形成されました。世界最大のカリ鉱石埋蔵国です。デボン紀と言えば3億5920年前から4億2000万年前の古生代です。
カナダはカリ肥料となる原料輸出では世界の3割を占めています。ブラジルはなんとかカナダに頼み、原料の増産で輸出量を増やしてもらうことができないのでしょうか。
生産設備が間に合わないのであれば、資金援助をしてでも増産してもらうべきだと思うのですが。そう簡単にはいかないのでしょうか。いずれにしても、今この時世に熱帯雨林を開発のために破壊することは許されることではありません。
当然ながら、居留している先住民を追い出すことになります。こんなことも許されることではありません。熱帯雨林は彼らが生きてゆくための地なのです。それを奪うことにもなるのです。
お花って ★89★
きれいね
ヒマワリ
ココちゃんです。小さい花、一つしか咲かないのヒマワリが咲いていたワン 😊 😊 😁
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね=大阪府八尾市、久宝寺緑地 撮影・ザウルスちゃん
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべブラジルでは、19年の森林火災は過去10年間で最大の火災。4カ月もの間殆ど対策が取られないまま燃え続け、CO²を吸収する森林を失い、さらに火災でCO²を排出する結果を招いたのです★その後20年には史上最悪の森林火災が発生しています。失った森林は膨大なものになります。20年7月までの1年間だけで皇居敷地の9900倍の面積が失われているのです★その火災の全てが自然火災ではなく人為的なものです。原則農地などへの開発などは禁じられているのですが、一度消失した土地はその対象から外れてしまうという問題があります★植樹をして現状回復を目指すということではないのです。こうしたことが、意図的な放火とも言えるような火災発生を招いていることです。