洋上風力 国の真剣さに疑問

2022年6月27日  第355号

ココちゃん通信

発行人      

大阪のうめ吉     

2022年       

6月27日    

第355号     

編集・ココちゃん  

洋上風力 国の真剣さに疑問

基準見直し、次期公募延期

洋上風力発電、地球温暖化対策に関わるものですが、国に、その真剣さがみられません。三菱商事が3海域での公募で落札した後、基準見直しとなり、後に続くはずだった別海域での公募を延期したのです。日本1国で解決できる問題ではないとはえ、半年近く延期としたことは、それだけ運転開始が遅れることです。

価格破壊落札の先発案件   

採算とれるのか売電価格        

コペンハーゲン洋上の洋上風力発電施設=Wikipediaから

自社電力で顧客囲い込み?     

公募海域は、秋田県能代・三種・男鹿市沖、秋田県由利本荘市沖、千葉県銚子市沖の3海域。再エネ海域利用法に基づいて公募がおこなわれたものです。同法は、入札で決めるとしており、売電価格の上限は29kWhです。ところが落札したのは3海域全てが三菱商事でした。              

これら3海域で落札した売電価格は銚子市沖で16・49円kWh、能代沖同13・26円。由利本荘市沖に至っては同11・99円と価格破壊そのものです。参考までに上げると、同法が適用されない着床式洋上風力発電の電力買い取りは36円kWhです。 

政府が目標としている40年時の買い取り価格は8~9円ですが、今の段階で三菱商事が落札した価格は衝撃を与えたものです。  

三菱商事にどうしてこのような価格が出てきたのかです。建設費、保守点検費、全般の人件費を考えればあり得ない価格と言えます。                   

 三菱商事が落札したことのニュースなどでは全く触れられていませんが、30年までにエネルギー関連投資に2兆円だったのが、24年までに1・2兆円と、4月に就任した新社長が一気に計画を加速させたのです。        

 同社は、自然エネ活用で余剰となった電力は水素やアンモニアに変えて蓄える方針を持っています。こうしたことで安定的に電力を供給できるという強みを持っているからなのかもしれません。            
 つまり、自社発電の電気で、一気に原発や、火力に固執している大電力会社の顧客を取り込むことを狙っているのかもしれません。そうでなければ、このような破格の売電価格など出てこないはずです。        

疑問に思われる人がいるかと思われますので付け加えます。電気を水素やアンモニアに変えて蓄えるということ。 

これは、余剰電気で水を電気分解し、アンモニアと水素、酸素を発生させることです。どちらも液化させることができます。      
 アンモニアは、水と接した空気に余剰電気を流すことで、空気中の窒素原子と、水の表面の水素原子が結合してアンモニアが生成されるのです。       

このアンモニアを窒素と水素と電子に分解。水素はマイナス電極側で水になり発電するアンモニア燃料電池になるのです。    
 海外から比較すると決して風力が強いとは言えませんが、それでも、殆ど支障なく発電できる海域を選定しているのです。   

この洋上風力発電施設が、漁業に影響を与えるかもしれませんが、現段階では未知の領域です。               
 秋田県に近い青森県の竜飛崎、ハタハタやタイの漁をする漁師からの心配の声があるのも事実です。マグロ漁をする漁協には事前説明もなかったとの声もあります。                
 マグロは回遊魚であり、洋上風力発電施設の土台は障害物になるのではないかとの懸念です。こうした問題もきちんと、双方が納得できる線で解決しなければなりません。       
 洋上風力発電は、温暖化対策でも原発などと違い安全な再エネなのです。  

経産省は見直しで計画の迅速性を加えました。当然のことですが、3海域を先発する段階でそれがなかったことは問題です。

お花って          ★88★ 

  きれいね         

オシロイバナ   

ココちゃんです。ピンクの花きれいだワン       

😊 😊 👍

みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね=大阪市平野区平野川遊歩道 撮影・ザウルスちゃん

みなさん               
おはようございます うめ吉

この欄はココちゃんの担当です

 道しるべ洋上風力発電で3海域を独占した三菱商事、運転開始は28年~30年です。この時の入札参加ではもっと早い運転開始を示した事業者があったのに、売電価格で落札出来なかったのです★日本1国の問題でなくても、世界に率先して進んだ温暖化対策を見せなければなりません。それを怠ったのが今回の入札です★見直しでは、事業者1社につき1ギガ㍗までと制限し、独占を排除しています。こんな国、経産省の真剣さを欠いたことが、今月に予定されていた別無海域での公募を延期せざるをえなくなったことです★半年の遅れです。決して短い期間とは言えません。初回の公募で、意図的に三菱商事を優遇するような狙いがあったのではないかと疑われても仕方のないことです

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