
ー2ー 老人ホーム殺人事件

大阪府警平野警察署
21年11月、大阪市平野区長吉川辺の住宅街にある有料老人ホームで、女性職員を金づちで殴って殺害。直後犯人は7階から飛び降り死亡。大阪府警平野署は先日23日、犯人を被疑者死亡のまま殺人で大阪地検に書類送検しました。

殺人のあった有料老人ホームヴェルジェ平野南=大阪市平野区長吉川辺3(事件直後)

殺人のあった有料老人ホームヴェルジェ平野南=大阪市平野区長吉川辺3(事件直後)
この事件の犯人は同ホームの入居者で72歳の男。犯人の居室からは血の付いた金づちやライターが見つかっています。

殺人のあった有料老人ホームヴェルジェ平野南入口の銘鈑(21年11月撮影)
これまでの府警平野署の捜査で、犯人が入居者を殴り、ホームを退去する話が進んでいた最中に起きた事件であることが判明しています。

殺人のあった有料老人ホームヴェルジェ平野南=大阪市平野区長吉川辺3(事件直後)
捜査では、犯人の男が、ノートに「油を見つけて火をつけ、煙だらけにする」と、放火を計画していたことが書かれていました。

殺人のあった有料老人ホームヴェルジェ平野南=大阪市平野区長吉川辺3(事件直後)
事件は、施設に出勤した女性が駐車場で男が倒れているのを見つけ119番通報。救急車、警察が現場でうつぶせで倒れている男の死亡を確認。さらに一階の受付で女性職員が倒れているのを見つけました。同様に死亡が府警平野署によって確認されました。
女性の頭部には殴られたような痕が複数あったことから殺人と断定。7階に居住していた72歳の男が自室真下にある施設の東側の駐車場で死亡していました。
職員は司法解剖により脳挫傷、男は心臓挫滅でした。女性職員は頭部の傷が複数、身を守るための防御創があったとされています。男の部屋のベランダには脚立が置かれていました。