日本、洋上風力も消極的

2022年６月19日　　第347号

ココちゃん通信

発行人      

大阪のうめ吉     

2022年       

6月19日    

第347号     

編集・ココちゃん   

日本、洋上風力も消極的

周囲が海の国なのに

地球温暖化による気候変動が問題視される中、日本は世界有数の火山国であり、地熱資源が豊富にあるのに、活用せず。さらに、周囲が海に囲まれているにもかかわらず、洋上風力の利用は韓国の３分の１、台湾の５分の１。中国とでは５５０倍以上の絶対的な大差です。原発、石炭火力発電に固執するあまり、自然エネルギーの活用に極めて消極的です。

韓国の１/３ 台湾の１/５　

中国、日本の550倍以上

デンマークの洋上風力発電施設(Wikipediaから)

中国 世界の８割、国主導　

洋上風力発電を世界的に見た場合、昨年と一昨年とでは３倍に急増しています。気候変動を重視した結果です。しかし、急増した８割は中国が占めています。　　

　中国で洋上風力が急増しているのは内需が拡大しているのに合わせ、発電した電力の固定買取制度です。この固定買取制度が21年度までに送電線につなげなければ申請した時点での価格を認めないということからです。こうしたことが21年に集中したことにあります。　　　　　　　　　　　　　　　

とは言え、拡大していることに変わりはありません。これは、中国が再生エネルギーを経済成長の土台にしていることです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

日本は生産するものの多くを中国に依存しています。その規模は中国がなければ立ち行かないほどになっています。逆に考えれば、その分日本は国内での生産が減少しているということになります。

にもかかわらず、日本は再生エネの活用に消極的です。このようなことはどこかに配慮していることが明確です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　周りが海に囲まれた日本に、洋上風

風車、国産なく中国製とは　　　　

力発電施設を作る敵地がないわけでありません。現に、先行となる３つの海域での事業者を公募しています。当然ながら、この他の海域での事業者も公募します。　　　　　　　　　　　

先行する３海域での公募には三菱商事の企業連合が総取りしています。　

３海域は、秋田県沖(能代市、三種町、男鹿市沖)、由利本荘市沖、千葉県銚子市沖。由利本荘市沖の発電規模は73万kwになっています。これらの工事は鹿島建設が手がけることになります。洋上風力発電の海域は、経産相、国交相が指定するもので、今後の有望な海域には山形県遊佐町、秋田市、新潟県村上市、千葉県いすみ市などがあげられています。　　　　　　　　　　　　　　　　　
　将来的には北海道で石狩沖など数カ所、青森県陸奥湾、岩手県久慈市、福井県あらわし市、福岡県響灘、佐賀県唐津市が候補になっています。　　　　　　　　　　　　　　　

電力は国民生活、企業の生産活動に不可欠なものであり、温暖化対策を考えた再エネ促進を加速させなければなりません。ですが、こうした再エネ活用で日本の取り組みは極めて遅れています。　　　　　　　　　　　　

洋上風力発電分野において、風車を作る国内唯一の企業日立が撤退しており、洋上風力では海外の風車に頼らざるを得ないというお寒い状況です。その海外産の風車が中国製というのがなんとも。　　　　　　　　　　

いずれにしても、このような再生エネルギー利用を急がなければなりません。地球の温暖化は、日本が目標とする30年度まで待ってはくれないのです。毎年のように起きる異常気象が、今や通常気象になってしまっているのです。

ココちゃんです。　　　　　　　　

　今日のおやつは超美味しい串だんご、色々あるんだワン 😍 😘 👍　　　　　　　　

　みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。　　　　　

みなさん　　　　　　　　

おはようございます　うめ吉

この欄はココちゃんの担当です　

　道しるべ洋上風力　発電の分野で、中国は有利な立ち位置にあります。発電に必要な風車や発電機の生産です★世界は今、プーチン・ロシアのウクライナへの軍事侵攻によって世界から制裁を受け、ロシアからの石油などのエネルギーが入ってきません。そうした中にあって、中国では生産活動に必要な原燃料を自前でまかなうことができるからです。その分、安価な生産が可能ということです★そんな中で洋上風力の風車を作る日立が撤退し、中国製を買わざるをえないのです。富山県沖で洋上風力施設を計画の企業が予定していた日立の風車が買えなくなり、中国製にすることを検討しています。中国は、洋上風力発電の分野でも、手堅く内外の需要が見込まれ、ますます成長することになります。