
2022年5月27日 第324号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
5月27日
第324号
編集・ココちゃん
夢も運ぶ宇宙エレベーター
時速200㎞、到着まで1週間
宇宙エレベーターはゼネコン大林組の独り舞台ではなく、NASA(アメリカ航空宇宙局)でも研究が進められています。しかし、不可欠なワイヤーに用いる素材となるカーボンナノチューブの決定的な発見をしたのは日本人です。カーボンナノチューブについては旧ソ連が着手しており、こうした積み重ねが最終的な発見につながったことです。まず素材の大量生産などの課題はありますが、宇宙エレベーターが現実のものになることは確実です。ロケットと異なり、破格のコストで運用出来る利点があります。それだけでなく、夢をも乗せ、無限の天体への拠点になりうるものです。
ロケットと比較、破格のコスト
NASAも進めている研究
NASAの宇宙エレベーターの創造図(Wikipediaから)
他天体への出発拠点に
宇宙エレベーターを建造するには、そのための資材を宇宙に運搬する必要があります。当然ながら、この段階では何度もロケットで運搬する必要があります。こうして運んだ資材を低軌道上で建設用宇宙船として組み立てます。
この後は、電力でもって地球を周回、静止軌道上に到達後に地球の自転に沿って周ります。これが宇宙での静止衛星となりさらにここからケーブルを出し高度96000㌔まで上昇します。
最終的にここで静止軌道ステーションが組み立てられます。
一方地上では発着駅となるアース・ポートが赤道上の陸上、海上に建設されます。陸上の建設物と海上の建設物は海底トンネルで結ばれます。このような工事は、ゼネコンの大林組にとってはお手のものといえます。
当然ながら、建設地の国と合意を交わしていなければなりません。
こうして出来上がる宇宙エレベー
月面都市建設も可能に
ターですが、一般的な終着のステーションまでどれだけで到達できるのでしようか。誰しも気になることでしょう。
宇宙エレベーターの距離を一般的なステーションまでとすれば、地球のアース・ポートを出発して1週間かかります。これは時速200キロで動いている場合です。
大阪市市阿倍野区にある日本最高のあべのハルカスだと最上階30000mの60階まで時速21・6㌔で運転されています。宇宙エレベーターから比較すると短い距離のため減速するロスがあります。それでも現在の地上にあるエレベーターの速度はこんなものです。
対して宇宙エレベーターの速度は約200㌔です。かなりの速度です。新幹線には及びませんが、垂直に上昇するのですから実質的には遅いとは言えません。
時速200㌔で上昇すると旅客機の速度の4分の一の速度です。個人が宇宙旅行を楽しむようなことはさておき、これが実現すると、最も近い地球外の天体としての月。ここにあるであろう資源を地球に持ってくることができます。
新たに地球にはない金属なども見つかるかもしれません。地球の資源はいつまでもあるわけでありません。特に資源の乏しい日本では、あった資源も採掘しつくしています。実現によって大きく貢献することになります。
月に基地を建設、さらに月面都市建設も可能になります。夢は際限なく広がりがっていくことになります。実現が待たれます。
お花って きれいね ★71★
クフェア
ココちゃんです
真っ白なココちゃんみたいなお花が咲いてたワン クフェナって種の袋が刺してあったワン メモメモ 😁 😊 😊
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね=大阪府八尾市、久宝寺緑地 撮影・ザウルスちゃん
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 宇宙エレベーター、地上の建物内にあるエレベーターとは全く違います★地上の建物内のエレベーターだと、一定した条件下にあります。これが宇宙3万6000キロとなると状況は一変します。ケーブルで上がり下がりするのですが、ケーブルは下に行くほど重力が強まり、逆に遠心力が弱まります★上はこの逆になるのです。ケーブルにはどの位置にあっても張力がかかることになります。コリオリの力が発生することです★コリオリの力とは慣性力、いわゆる見かけの力です。移動方向、垂直の方向に移動速度に比例して加わるものです★当然ながらこうしたことを建設において考慮しなければなりません。ことが壮大な計画だけに、さまざまな問題を考慮する必要があるのです。こうしたことをふまえた上での構想なのです。