現実化へ宇宙エレベーター

2022年5月26日  第323号

ココちゃん通信

発行人      

大阪のうめ吉     

2022年       

5月26日    

第323号     

編集・ココちゃん  

現実化へ宇宙エレベーター

大林組がプロジェクトチーム

日本一の建造物は、大阪市阿倍野区の近鉄デパートのあべのハルカス、300㍍の地上60階、地下5階。ところがそれより幾つもの桁違いである宇宙エレベーターが現実になろうとしています。ゼネコンの大林組のプロジェクトチームによるもので、高度36000キロに及ぶものです。それが、25年に着工できれば2050年に、25年の工期で完成できるというのです。総工費10兆円、リニア中央新幹線の工費とほぼ同じです。リニアのような害を及ぼす不必要なものとは異なります。他天体からの資源調達、発電と計り知れないメリットをもたらします。  

25年に着工すれば50年完成   

総工費10兆円の一大プロジェクト  

宇宙エレベーターの完成予想図(大林組のホームページから)

赤道上高度3万6千キロ

そもそも地球は回っているのにそんなことができるのか。そう考える前に静止衛星を考えてみれば納得できると思います。静止衛星は止まっているような状態なのですが、そうではなく、動いているのです。つまり、地球と同じ速度で動いているからなのです。   
 ですが、そのような ”芸当”はどこででも出来ることでありません。赤道に限られます。      

宇宙エレベーターはこれを利用したものです。こうした構想は、かなり前からありました、ですが、夢物語りSFのようでした。なぜかと言うと、宇宙までエレベーターを吊り降ろしするワイヤーです。一般的なエレベーターや、橋梁に用いるワイヤーでは全く役にたちません。強度がないからです。     

ところが、1991年にカーボンナノチューブが発見されたのです。鋼鉄の20倍以上の強度をもつものです。この発見によって、一気に実現に近

使用するワイヤー7000トン    

づいたのです。      

現在、宇宙ステーションでもあるISSの高度は地球から400㌔です。ところが宇宙エレベーターはそれよりはるかに高い36000㌔です。    
 この高度から宇宙と地球とを結ぶのが宇宙エレベーターなのです。静止軌道上に最大規模のステーションを設け、地球のアースポートとを結ぶのです。                    

アースポートは、いわゆる地球の駅です。赤道の海上に設置されるものです。もちろん、大林組が日本のゼネコンであり、それなりの手続きが必要です。どんなにメリットがあっても、勝手に構造物を設置するなどはできません。                          

宇宙エレベーターの高度そのものは36000㌔ですが、実際のワイヤーは10万㌔にも及びます。これは、長さ、重力に対抗できる遠心力を考慮したものです。     

使用するカーボンナノチューブでできたケーブルだけで7000㌧もの膨大な量です。10万㌔のケーブルの長さは地球を2周半する距離に相当します。時速800㌔の旅客機でも125時間、まる5日間乗りっぱなしの距離です。  

 ちなみにあべのハルカス、最上階までエレベーターの速度は時速21・6㌔㍍です。宇宙エレベーターと比較すれば桁違いの短距離なので減速するロスがかなり大きくなります。      

 この宇宙エレベーター、大林組の単独プロジェクトでは無理かもしれません。それでも、複数の銀行が巨額の資金を融資するかもしれません。リニアはJR東海がほとんどですが、この事業は国家プロジェクト、国際プロジェクトになりうる一大事業です。

ココちゃんです。        

 うわーい、今日も朝からココちゃんの大好きなの ザウちゃんもだーい好きザウ 😍 😍 😊 😊      

みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね。     

みなさん        

おはようございます うめ吉

この欄はココちゃんの担当です
道しるべ 宇宙エレベーターが完成すれば、効率の悪いロケットなどは不要になります。このステーションで組み立てられた宇宙船が僅かな加速で他の天体に向かうことができます★ステーションが赤道上にあることから、太陽光発電が昼夜の別なく可能です。ここで発電した電気を地上に送ることが出来るようになります★月への距離も近くなり、月には多くの資源があるでしょうから、その資源を採掘し、地球に送ることもできます★実現すれば、いいことずくめの宇宙エレベーターです。ただ、これが軍事に利用されないことを願うものです。もしこれを軍事に利用するとすれば、宇宙空間からミサイルではなく敵国に対して燃料を全く使わない強力な破壊爆弾を投下することが可能になるわけです。  

現実化へ宇宙エレベーター」に3件のコメントがあります

  1. なんという夢のある話でしょうか、そして桁外れの壮大なスケールまさに天文学的ロマンですね。
    かつて人類は単なる夢物語であったものを現実のものとしてきました。
    ケネディ大統領が人類を月に送ると公言した際、我が国の大統領は発狂したとか大ホラ吹きだと揶揄されても、公言期限内に見事アームストロング船長による偉大なる一歩を月面に記しました。
    現時点で不可能であっても、人類の可能性は未来進行形です。
    それを我が国のゼネコン大手が試みるのに頼もしさを感じます、こういう夢のある話は見るのも聞くのもワクワクしていいものですね。

    いいね: 1人

  2. koaromanさん、こんにちは、いつも有難うございます。ほんと、ワクワクします。ただ、残念なことに着工から完成まで25年。着工までの3年を加えると28年。そのニュースが報道される時には確実にうめ吉はこの世に存在していないということです。
     まさに壮大なスケールの計画です。他の天体への宇宙船も比較的容易に航行させることができますし、すごい技術です。これをゼネコンがやるのですから、二重三重の驚きです。
     赤道上に巨大なソーラーパネルを設置すれば巨大な発電所が出来上がり、地上に送電することができます。これだけでもエネルギー自給に大きく貢献するものです。それまで、構想があっても、エレベーターを吊り下げするワイヤーの素材がなかったことで夢の構想になっていましたが、カーボンナノチューブというものが発見されて実現に近づいたわけです。7000トンものカーボンナノチューブ素材でワイヤーを作り上げるのが大変な作業ですが。
     初期的にはロケットで資材を運搬するわけですが、これもまた大変な作業になります。いずれにしても、夢物語りでなくなつたことです。

    いいね: 1人

  3. うめ吉さま 

    おはようございます

    またコメントありがとうございます

    ワクワクついでの夢物語にもう一つ、本場アメリカのディズニーランドを開園した際、すでにウォルトディズニーは

    この世にいなく、実際に開園したのは弟のロイディズニーでした。

    その時の記者とのやり取りです。

    記者「素晴らしい遊園地ですね、ウォルトが生きていたら是非この楽園を見せてあげたかった」

    ロイディズニー「違いますよ、彼は一番最初にこの楽園を夢で見ていたんですよ」・・・

    宇宙エレベーターが完成するころには、多分私もいないでしょう。

    でも、夢は見る人受けとり方により計り知れないエネルギーをもたらします、そこに値千金の価値があるでしょうね。

    いいね

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