
2022年5月24日 第321号


ココちゃん通信
発行人
大阪のうめ吉
2022年
5月24日
第321号
編集・ココちゃん
リニア電力、在来新幹線の4倍
温暖化対策逆行、有害残土排出
夢の超特急とされるリニア中央新幹線の工事が進められています。東京・名古屋を、在来新幹線より40分短縮した1時間29分で結ぶもの。その後は大阪まで延長の計画です。ですが、リニアの電力消費は在来新幹線の4倍にもなり、叫ばれている温暖化対策に逆行するもの。さらに、排出残土にはウランや有害なフッ素、ヒ素が混じっています。命の水である河川の水量を激滅させるなどの環境破壊が懸念されるものです。
環境破壊そのもの
必要と言えぬ国家プロジェクト?
リニア中央新幹線=写真は山梨県の実験線区間(Wikipediaから)
残土にウランや有害フッ素
この工事の、東京品川・町田市の33㎞、愛知県春日井市・名古屋中央区17㎞の合わせて50㎞の区間はことについては、東京の外かく環状道工事で陥没事故を起こした大深度工事です。
山梨県の実験線では河川の水枯れが起き、水が流れなくなった川もあります。かつてはイワナやヤマメ釣りが盛んだった河川です。
このようなことから、静岡県の工区では、県民の命の水である大井川の水量が毎秒2トンも減ることから、知事を先頭に県民が工事に反対し、工事に着手できない状況になっています。すでに工事がおこなわれている南アルプスの区間の工事では、ウランや有害なフッ素、ヒ素が残土とともに排出されています。この区間は、山梨側が大成建設・錢高組共同企業体(JV)、長野側鹿島建設。飛島建設JVが請け負っています。ここは日本ジオパークに指定されている区域でもあるのです。
このような貴重な自然をも破壊するリニア新幹線の工事です。
この区間は、日本最大のウラン鉱床
国が3兆円つぎ込む
があります。当然この工区からも微量とは言えウランが残土とともに排出されます。当然ながら、工事に従事する作業員は大丈夫なのかという問題もあります。防護服などを着用していれば、危険な工事であることを承知の上で進めていることになります。
国内には、地質的な要因で自然由来のヒ素などが各地に点在しており、南アルプスもそれに該当する地域です。
工事で、ヒ素などの重金属が含まれた排出残土は、通常の残土のように堆積させておくことができません。土壌汚染対策法によって特別な処理を必要とするものです。
ところがJR東海のこの工事ではそれをやっていないのですから二重に問題です。
第一、東京・名古屋間で40分間短縮するためにこのようなリニアが必要なのかということです。しかも、大深度路線とあって、駅での乗り降りに在来新幹線より時間がかかります。40mも地下にあるホームまで下りたり上がったりするのですから当然です。
在来新幹線の4倍もの電力を使うということは、それだけ発電所の能力を高めなければなりません。
石炭など、火力発電に頼っている日本にとっては、温暖化対策に支障をきたすのは明らかです。
しかも、このような事業のために、国は3兆円もつぎ込む国家プロジェクトとしているのです。ところが、こうしたことを国会で指摘されるとJR東海の事業だと欺むく有様です。このように、国民を欺いてまで進めるリニア中央新幹線ではありません。
ココちゃんです。
カモさんが、お水の中に顔を入れてるワン、お魚いるのかな?? 😁 😁 😁
みなさん、今日も一日元気で頑張りましょうね=大阪府八尾市、久宝寺緑地の池 撮影・ザウルスちゃん
みなさん
おはようございます うめ吉
この欄はココちゃんの担当です
道しるべ リニア新幹線の始発終着駅のリニア路線は地下40m以上の大深度です。地表には学校、保育所、通学路もあり、何万人という人が住んでいます。東京外かく環状道路のような陥没事故がおきないなどの保障はありません★JR東海は「特殊地盤はない」としていますが言い逃れの強弁にすぎないものです。地表の人たちのことなど全く考えていない無責任な工事です★しかも、リニアによる採算を指摘されると、在来新幹線の収入で穴埋めするというのですから全く呆れたものです★このような考えだから、在来新幹線の4倍もの電力を使い、温暖化対策に逆行するようなことも平気でやるのです★温暖化による異常気象は、毎年大きな災害につながっています。待ったがきかない状況になっているのです。